ベースライン
ロックンロールのアレンジで演る時、ベースラインをカッコよく動かせるどうかがキモだと思う。
8ビートでロックンロールを演る時にフレーズをビートに乗せて8分で刻むと…とにかく横浜銀蝿っぽくなる。…なってしまうと言ってもいい。ちょっとコミカルな感じと言うのかな。
もちろんそれがいい時もあるんだけど…あるんだけど止まりだと思う。
この曲は、或いはこの部分は「ロックンロールのライン」でベースが欲しいと要求すると一つ覚えのように8分で刻まれるとちょっと萎える。
別に銀蝿をディスってる訳じゃないからね。
狙ってそうするのとそうでないかの違いに萎えるのだ。
やっぱりクールでグルーヴィで格好いいロックンロールのベースラインと言えばキャロル時代のYAZAWAでありポール・マッカトニーだな。
タメて上がって下から捲る。
これ最高。ノッてる。
…最高なんだけどこの最高具合を本人がこれ最高と思ってないとまず出てこない。
当たり前だけどロックンロールが好きじゃないと出来ないんだろうね。悲しいけど。
いわゆる「あのライン」をなぞらなくてもどの音をヒットすればロックンロールさせられるか…
というところまでロックンロールにのめり込んでいるベーシストは少ない。と思う。
未だ嘗てコレを自然に出来るベーシストとはバンドやったことない。
こっちから「もっと普通に弾いてよ」ぐらい言いたくなるようなロックロール狂のベーシスト、という意味では。
そんなベーシストをライブハウスで見たことはあるけど。
ビビビッと来るよね、そういう人は。だってギターがコードをジャララーンと弾いてるだけでもクールにベースラインが動けばもうそれでロックンロールになってしまうから。
ヤバい。
何もロックンロールの曲にだけにしか使えないってわけじゃないと思うんだけどな。